取組3:研究環境整備・技術人材変革
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取組3「イノベーション創出の知と技のメッカとなる研究基盤整備」についての紹介
岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、J-PEAKS事業では4つの取組を進めます。今回は、4つの取組のうちの取組3についてご紹介します。
③イノベーション創出の知と技のメッカとなる研究基盤整備(研究力強化・産業振興拠点)
1. 先端分析計測設備・基盤設備の充実及び共用化の推進

- クライオ電顕連携中四国ネットワークを構築
- 理研SPring-8のリモートアクセスステーションを設置
- 最先端設備の整備により大規模実験の事前実験拠点へ
- 基盤設備の共用化の促進(産業界の利用促進)
- コアファシリティポータルによる研究設備のワンストップ利用
- 事務処理DX化による業務の削減

2. 総合技術部・技術職員の高度化

- TCカレッジの受講によるテクニカルコンダクター(TC)認定者輩出促進
- (ALL-JAPANで技術人材の高度化・関係機関、企業等との頭脳循環)
- 博士人材の積極登用(大学院修学支援制度による博士号取得促進)
- プロジェクトマネジメント国際資格(PMP)取得促進
取組3では、強み特色のある分野への戦略的設備整備と研究力底上げのための研究基盤の環境整備を行います。
①先端分析計測設備・基盤設備の充実及び共用化の推進
中国・四国地方で初導入したクライオ電子顕微鏡をはじめ、クライオトモグラフィ、植物Deep-phenotypingシステム、20テスラ超伝導磁石システム等を導入し、先端機器を充実させました。これらを含めた先端機器について、学内外の利用を促進するため、岡山大学研究設備機器共用システム「コアファシリティポータル」(問い合わせ先:cfp@okayama-u.ac.jp)に本学の共用機器集約化を完了します。コアファシリティポータルを使用することで、世界中のユーザーがいつでも共用機器にアクセス・検索・予約・支払いが可能になり、大幅な業務削減が実現します。
②岡山大学総合技術部・技術職員高度化
①のような先端機器の維持管理から教員を解放し、研究に専念できる環境を構築するために、技術系人材の「高度化」を推進します。まずは、教育研究系技術職員80名を集約した「総合技術部」を新設し、技術職員のさらなる活躍の場を拡大。さらに、技術職員の高度化のため、学外の人材育成制度を活用、学内では「大学院修学支援制度」などの人材育成、キャリアパス構築、PMI日本支部との協働などによる技術プロジェクトマネージャー養成などの制度を進めています。
研究力強化のハブ:研究基盤(設備と人)を充実しイノベーション創出のメッカ(集積拠点)を形成

参考:クライオ電子顕微鏡を中四国地域に初導入!
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/topix/topix_id714.html
③他機関との連携
技術職員の高度化について、高度技術人材養成制度「TCカレッジ」(東京工業大学事務局)や技術教員制度のある大学共同利用機関法人自然科学研究機構などを通じて、高い技術力と研究企画力を持つテクニカルコンダクター(TC)の養成、モデルケースの全国展開をします。
また研究を主導しテクノロジーマネジメントからテック系スタートアップ・ベンチャーや社会変革の伴走ができる技術力とマネジメント力をあわせ持つ「技術プロジェクトマネージャー」を育成します。
理化学研究所と連携しSPring-8のリモートアクセスステーションの整備、クライオ電子顕微鏡を中心に東京大学とも連携し、分析手法などの知識や技術だけでなく、研究文化も導入します。さらに、全国クライオネットワークにおける中四国地域のハブ機能を担うことで、イノベーション創出の集積拠点となり、イノベーション創出を加速させます。