取組3:研究環境整備・技術人材変革
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人機一体での取り組みとチーム共用

大学を支える事務職員や技術職員の「高度化」は、単なる研究力の強化にとどまらず、大学経営の改革も含んでいます。国や地域のニーズを先取りし、社会変革を担う研究ファーストの研究大学として、自らの変革は不可欠です。これまでの大学の既成概念や組織風土を根本から見直し、その変革の先陣を切ることが重要です
また、単に岡山大学一大学の強化ではなく、地域の中核大学として、地域の研究機関や企業等を含む「知」と「技」のメッカとなることも重要です。その中核には、先端設備を核とした研究拠点の形成があり、人財(人材)と技術が融合する「人機一体」の体制を築くことで、より高度で創造的な研究やイノベーション創出等を可能にします。
本学では、研究者、事務職員、技術職員、URAなど職種の壁を越えた「チーム共用」体制で、取組を戦略的に推進することで、個々の研究室や部局等の枠を超えた協働体制を構築し、大学全体の研究力と対応力を飛躍的に向上させていきます。さらに、技術職員は、単なるサポート役ではなく、研究者の真のパートナーとして、技術面から研究をコンダクトする存在となるべく、更なる高度化を図り、技術力を駆使し、知識から新しい価値を創出し、社会を変革することのできる「ナレッジワーカー」として、新しい大学の姿と、地域社会の未来を共に創る存在となります。

全学共用機器を保有する研究・イノベーション共創機構附属自然生命科学研究支援センター、医学部共同実験室や工学部創造工学センター工作センターでは、サイテックコーディネーターや技術職員が設置されている機器に伴走し、学内外からの依頼分析・製作依頼や研究者自身が測定される際のフォローを行っています。ひとりで複数台の機器を担当しているため、学生マイスター制度やテクニカルリサーチャー制度を導入し、研究者のリクエストに応えられる環境整備も行っています。同制度は、従事する学部4年生や大学院生のスキルアップにも繋がり、修了後の将来を見据えた取り組みであり、本学の職員の業務を知るインターンシップの機能も備えているといえ、高度技術人材確保にも繋がっています。
また、総合技術部は、機器共用事業の統括部局として研究者の要望にコミットし、本学の研究力強化の一助となるべく、さらなる連携を強めるため、各課から機器共用事業に参画する技術職員を選出し、業務連携を行っています。一つの取組として、研究設備マスタープランの策定にも参画しており、 研究・イノベーション共創機構と強固な連携をしながら、チーム共用体制で取り組んでいます。さらに、研究設備を利活用すべく、様々な研究データの収集にも努めています。加えて、今年度計画中のヘリウムリサイクル事業やSPring-8&岡山大学&九州シンクロトロンの連携にもコミットしており、さらなる高度化を求められています。