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高度技術専門人財を養成する新たな仕組み「TCカレッジ」について

岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、J-PEAKS事業では取組3において技術職員の高度化を進めます。今回は、東京科学大学が主導で行なっている「TCカレッジ」についてご紹介します。

TCカレッジとは、大学の技術職員、企業で研究開発に携わる技術者等の高度技術専門人財を養成する新たな仕組みです。 TC (テクニカルコンダクター)とは、高い技術力・研究企画力を持つ技術者の称号で、研究者と対等な立場で課題解決を行うプロフェッショナル人材に与えられます。
求めるTC人財像としては、以下の4つの特徴が挙げられます。

  1. 高い技術力と幅広い知識
  2. 高い研究企画力
  3. 高いコミュニケーション力・交渉力
  4. 次世代後継者育成力

現在TCカレッジには8コースが設定されており、岡山大学からは8名の技術職員が受講生として参加しています。TCを取得するためにはTCカレッジ入学後、各コースが設定した独自のカリキュラムの受講と必要KPIの単位認定を受けることでTM(テクニカルマスター)の認定を受けます。その後教員の指導のもとTC論文を作成し、TC論文発表会、TC論文審査会、運営会議を経て合格者にTCの称号が付与されます。TC認定された技術者は、研究者が遂行する研究に対して技術面で貢献し、それらの成果のレベルアップに寄与します。

また、TCカレッジはオールジャパンの人財養成システムとして、協力機関1機関、サテライト校3校、協力企業8社が一体となり、高度人財養成ネットワークを形成しています。

医工系テクニカルコンダクター “TC”
養成カリキュラム(初級〜上級)

学)大学教員が講師(大学の講義を活用)、 技)岡山大学技術職員が講師、 
メ)機器メーカー担当者が講師、 他)その他カリキュラム
赤字: 毎年開講(必修カリキュラム)、 黒字: 毎年開講(選択カリキュラム)
注1: 他機関職員等は東京科学大と同等の研修・セミナー受講で
    単位認定とする。

岡山大学はそのサテライト校の一つとして、「医工系TCコース」を令和5年度から開講しています。現在4名が在籍しており、令和7年3月には2名がTMの認定を受け、令和7年度からTC課程に進みます。 

今後は、岡山大学のもつ強みを活かした新しいカリキュラムの開発を行い、また他コースとの連携等により、魅力あるコースづくりをし、高度技術専門人財を養成する一翼を担っていきます。

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