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岡山大学次世代研究院の次世代研究群に「難治・希少がんに対する再生・細胞医療・遺伝子治療拠点」を指定 〜世界をリードする難治・希少がん治療の実現へ〜

単なる組織としての「箱」ではなく、卓越性からイノベーション創出、実績に応じた評価と流動性を兼ね備えた強化・育成の「システム」を構築

本学は、岡山大学長期ビジョン「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現を目指し、研究力とイノベーション創出を強化推進しており、その一環として2023年9月に、世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムとして「岡山大学高等先鋭研究院」を創設しています。このシステムは、高等先鋭研究院を第1レイヤー、次世代研究院(旧グローバル最先端異分野融合研究機構、略称:G研究機構)を第2レイヤーに位置づけ、研究IRに基づく入れ替えを図るものです。次世代研究院では、研究者層の厚みを確保し、次世代の世界トップクラスの研究群を形成・育成することを念頭に、高等先鋭研究院への成長が見込まれる群を「次世代研究群」として指定しています。

次世代研究群「難治・希少がんに対する再生・細胞医療・遺伝子治療拠点」2レイヤー 次世代研究院について

7月14~16日に開催した次世代研究院運営協議会において、「難治・希少がんに対する再生・細胞医療・遺伝子治療拠点」(代表者:田中將太教授、学術研究院医歯薬学域(医)脳神経外科学分野)を次世代研究群として指定しました。今回指定された「難治・希少がんに対する再生・細胞医療・遺伝子治療拠点」は、本学の強みである再生・細胞医療・遺伝子治療分野において、岡山大学病院の診療科および臨床・基礎医学を横断したチームを編成し、治療製剤の開発に取り組みます。同拠点では、これまでの本学における脳腫瘍研究の成果に加え、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の次世代がん医療加速化研究事業等の研究プロジェクト(代表者:大谷理浩研究准教授、学術研究院医歯薬学域(医)脳神経外科学分野)や、ハーバード大学をはじめとする国際的な研究機関との共同研究)で得られた知見を活用。癌種横断的な統合解析を推進し、特定の癌種に限定されない普遍的な治療戦略の開発と、新たな知見の創出を通じて、世界をリードする研究拠点へと発展させていきます。  本学は、2023年12月22日に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択され、単に研究開発拠点を築くだけではなく、地域の中核大学として、我が国を代表する研究大学群として矜持ある歩みを続けるため、“常識”にとらわれない大学法人全体の組織・制度改革を実行しています。今回の次世代研究院もそのひとつです。どうぞ、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と田中教授らの研究チームの取り組みにご期待ください。

※ハーバード大学をはじめとする国際的な研究機関との共同研究の例:消化器がんに関するテロメライシンを用いた国際試験、骨軟部腫瘍に関するヨーロッパ癌研究機関EORTCとの共同試験など

田中將太教授のコメント

このたび、次世代研究群として指定されましたことを大変光栄に思います。岡山大学の脳腫瘍研究は、長年にわたり、世界をリードする成果を上げてきました。今回の指定を機に、再生・細胞医療・遺伝子治療拠点を確立し、これまでにない革新的な治療製剤を開発し、難治・希少がんに苦しむ患者さんたちに希望をもたらしたいと考えています。また、次代を担う若手研究者の育成にも力を入れ、岡山大学を世界トップレベルの再生・細胞医療・遺伝子治療拠点として発展させていきたいと考えています。

FS(フィージビリティスタディ)について

次世代研究群支援事業に応募し、惜しくも不採択となった拠点のうち、今後の成長が期待できる以下の拠点について支援を行います。支援を受ける拠点は、将来的に次世代研究群さらには高等先鋭研究院への昇格を目指し、今後の本学の新たな強みの分野への成長を目指します。

・ナノグリーンマテリアル拠点(代表者:寺西貴志研究教授、学術研究院環境生命自然科学学域)

・次世代創薬開発拠点(代表者:松本佳則研究准教授、学術研究院医療開発領域)

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